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満屋臨床研究センター長が「読売国際協力賞」を受賞しました

2014年11月、当センターの満屋裕明臨床研究センター長(兼:熊本大学教授)が第21回「読売国際協力賞」を受賞しました。

満屋臨床研究センター長は1985年に世界初のエイズ治療薬「AZT(アジトチミジン)」を開発し、その後も91年には副作用が少ない「ddI(ジダノシン)」、92年に「ddC(ザルシタビン)」と、相次いでエイズの病原ウイルスであるHIVの逆転写酵素の働きを止める治療薬を開発しました。また、HIVの成熟に関わる酵素の働きを止める薬(プロテアーゼ阻害剤)の開発にも取り組み、2006年、米国の科学者との共同研究で開発した「ダルナビル」は、途上国が特許料を払わずに使える医薬品として世界で初めて国連の機関に登録されました。

以上のようにエイズ治療薬の開発を通じ、発展途上国の貧しい感染者が治療を受けられるよう、長きにわたり尽力してきたことが評価され、本受賞に至りました。

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略歴

生まれ

長崎県(1950年)

学歴

熊本大医学部卒(1975年)

現職

  • 熊本大学教授(血液内科・膠原病内科・感染免疫診療部)
  • 国立国際医療研究センター理事・臨床研究センター長
  • 米国立がん研究所レトロウイルス感染症部長などを兼任

読売国際協力賞について

1993年12月に、翌年11月の読売新聞創刊120周年を記念して創設されたもので、国際協力・貢献に進んで身を投じ、国際協力活動の分野で顕著な功績のある個人や団体に贈呈される。

過去には、緒方貞子氏(国連難民高等弁務官)や明石康氏(国連事務次長)らも受賞している。

※肩書は受賞当時