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連携各国の人材育成

目的

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インターナショナルトライアル部では、国際的な基準に準じた信頼性のある国際共同臨床研究の実施に向けたネットワークの構築を目指しています。この取り組みの目的は、日本と低中所得国(LMICs)を中心としたパートナー各国との協力を促進し、関係各国が医療上の課題を乗り越え、医薬品や医療機器への平等なアクセスを獲得することです。

背景

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持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、満たす必要のある条件の一つとして、低中所得国で研究に従事する人材を強化することが挙げられます。低中所得国の医療従事者は、それぞれの国における健康上のニーズを特定し、保健政策の策定者に向けてエビデンスを提供する、最適な立場にあるといえます。しかしながら、現実的に質の高い臨床研究を実施するための人材育成の現況は国によって異なり、国際基準に基づいた教育が実施されているとはいいがたい状況です。このような地域ごとのニーズにも対応できるプログラムを提供するため、インターナショナルトライアル部は臨床研究の活動に関連する様々なテーマに注目し、一連のプログラムの開発、改善を続けています。

到達目標

十分なスキルを持った臨床研究の専門家の育成により、実施環境の整っていない地域においても、質の高い臨床研究の実施を目指します。

活動内容

国際共同臨床試験(MRCT)短期トレーニングプログラム

1) 途上国における臨床研究専門家の人材開発に向けたモデル事業 (2020年1月開始予定)
2) アジア・アフリカ各国における臨床試験の課題解決に向けた医療イノベーションへの包括的な教育・将来の協力体制の構築に焦点を置いたプログラム

コンゴ民主共和国、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムの5カ国から、10人の研究者をお招きして10日間のプログラムを2019年1月16日-25日に開催しました。 医薬品医療機器総合機構(PMDA)、第一三共株式会社、東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設(TWIns)、聖路加国際大学、国立がん研究センターを含むNCGM内外の専門家による講義に加え、医薬品や医療機器の研究開発のプロセスにかかわるすべてのステークホルダーの役割について学びました。

治験の実施における各国特有の課題について、オープンセミナーにおいて参加者よりプレゼンテーションを実施し、ネットワークを拡大するとともに関連情報を共有する場も設けました。 
 
*参加者のコメント

「PMDAのセミナーはとてもためになりました。MRCTは昨今、関心の高いテーマであり、治験に関連する規制や医薬品安全性監視システムは私の業務にとても関連があります。今後の協業によってさらに学びを深め、NCGM(DIT)と共に治験や臨床試験が実施できることに期待しています。」
Dr. Lula Yves Ntamba, University of Kinshasa, The Democratic Republic of the Congo

「トレーニングはとてもよく準備されていました。講義はテーマやスケジュールに沿って実施されており、講師の方々も適切でした。他の施設への訪問は刺激的でした。スタッフの方々はとても友好的で、よく参加者の面倒を見てくれました。素晴らしい経験をし、参加者は皆、このトレーニングから多くのことを学びました。」
Dr. Mylene U. Cornel, St. Luke’s Medical Center, The Philippines

研修報告書 
  
*参加者からのビデオメッセージ

 

さくらサイエンスプラン(SSP)

1) 感染症学の最新の知見と我が国の取組、およびグローバルな研究活動を通じた次世代医療の創造(2018)

科学技術振興機構の支援により、2018年1月16日から24日、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムの4か国4機関より、医師、看護師、統計専門家を含む8名を招聘しました。各国における国際共同臨床研究の基盤を作るため、それぞれの国でリーダーとなり得る専門家を育成するトレーニングとしてプログラムをデザインしました。日本の医療や保健システムへの幅広い理解、国際共同臨床研究の必要性に焦点を絞り、NCGM内外の専門家による講義や施設訪問を実施しました。プログラム後半では、参加者は「アジアにおける感染症領域の臨床試験の必要性」について、参加者それぞれの意見を発表し、ディスカッションにおいては参加者がこのような臨床試験への参画やその際の課題について非常に興味を持ち、理解を深めたことが示されました。 
 
*参加者のコメント

「十分な専門性を有した講師による講義に対して本当に感謝しています。研究機関や施設の訪問では多くのことを学びました。最後になりましたが、さくらサイエンスプラン2018の参加者と共に過ごす時間も楽しかったです。マラーミン グ サラマートゥ(タガログ語で「ありがとう」の意)」
Dr. Evalyn Roxas, University of the Philippines Manila, The Philippines

「さくらサイエンスのプログラムでは研究や臨床試験に関する情報を提供して頂きました。他国からの参加者との関係づくりも進めることができました」
Dr. Atika Rahmawani, RSPI Prof. Sulianti Saroso Hospital, Indonesia

*参加者からのビデオメッセージ
  


2)感染症学の最新の知見と我が国の取組、およびグローバルな研究活動を通じた次世代医療の創造について(2016)

科学技術振興機構の支援により、2016年さくらサイエンスプランでは11月22日から30日、インドネシア・ベトナムの3つの医療機関より6名の医師を迎えました。本プログラムでは、医療イノベーションに関する活動を実施するためのシステムの構築に向け、信頼できるネットワークと協力体制の整備に焦点をあて、実施しました。様々な講義やディスカッションを通して、日本の保健医療システムと共に、数十年に渡るNCGMの国際医療協力への貢献と日本や外国における感染症対策での主導的な役割について紹介しました。NCGM内外の機関への施設訪問では、日本の研究開発活動に関する洞察を得る機会となりました。活発なディスカッションとアイディアや意見の交換を通して、協力体制やネットワークを構築するための施設間の関係の強化につなげることができました。

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*参加者のコメント


「(プログラムは)役に立つ、効果的なものでした。日本とベトナム双方の医療状況への理解を深め、将来の新しい協力体制を構築する機会として、このようなプログラムがさらに実施されることを期待します」
Dr. Ly Na Dau, Cho Ray Hospital, Vietnam

「私にとってはすべてが得るところの多い、興味深い内容でした。参加者は専門家としての能力を十分にお持ちで、かつ熱意にあふれている方々でした。日本における包括的な医療活動に感銘を受けました。今後も皆さんとのつながりを維持していきたいと思います。ありがとうございました!」
Dr. Debby Intan Permatasari, RSPI Prof. Sulianti Saroso Hospital, Indonesia

*参加者からのビデオメッセージ