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活動内容

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シンポジウム

2ND INTERNATIONAL SYMPOSIUM 2022

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概要

臨床試験は、医療を改善するために安全で効果的な治療法や技術を開発するプロセスの一部です(1)。臨床試験産業は、リソースに限りがある国々が大きな疾病負担に直面する中でも成長を続けています。しかし、これらの国では、臨床試験への参加率はまだまだ低いです。ヘルスケアの公平性を確保し、すべての人が医薬品にアクセスできるようにするためには、臨床試験プロセスを進化させ、適切な臨床試験を主導できるよう取り組む必要があります。

限られたマンパワー、適切な臨床試験環境確保の欠如、資金不足、規制や倫理審査に起因する遅延など、様々な解決すべき課題があり、臨床試験の実施と参加を難しいものとしています。(2)。

このオンラインシンポジウムでは、ASEANやアフリカ諸国がこれらの問題にどのように対処し、安全で効果的な臨床試験を実施するための環境を整えていくかを焦点としました。また、臨床試験の実施における地域的・国際的な協力について、講演者から様々な体験が共有されました。

参照
1. Graef KM, Okoye I, Ohene Oti NO, Dent J, Odedina FT. Operational Strategies for Clinical Trials in Africa. JCO Glob Oncol. 2020;6:973-82. 
2. Franzen SRP, Chandler C, Enquselassie F, Siribaddana S, Atashili J, Angus B, et al. Understanding the investigators: a qualitative study investigating the barriers and enablers to the implementation of local investigator-initiated clinical trials in Ethiopia. BMJ Open. 2013;3(11):e003616.

研修の形式

  • この完全オンライン形式シンポジウムは、インドネシア、タイ、フィリピン、コンゴ民主共和国、スーダン、アメリカ、日本の7カ国から16名の講演者にご参加いただきました。
  • プレゼンテーションは事前録画ビデオで発表され、その後パネルディスカッションが行われました。
  • シンポジウムには、医師、製薬会社代表、政府関係者など様々な機関から439名(1日目259名、2日目325名)に方にご参加いただきました。

表1. 登録状況と参加者割合
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参加者内訳

参加者の大半は医師(41.5%)と大学関係者(30.7%)でした。両日ともフィリピンから最多のご参加をいただきました。

表2.参加者内訳
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表3.機関別参加者内訳
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Mar 03-04, 2022
pdf icon Flyer 
"Setting up preclinical and clinical trial in resource-limited contexts: challenges and current state" 

INTERNATIONAL SYMPOSIUM (ONLINE) 2021

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Mar 11-12, 2021
pdf icon List of Abstract 
"International Clinical Trials during COVID-19 era:  Should we suspend or continue?" 

国際共同臨床試験・短期研修プログラム/MRCT SHORT TRAINING PROGRAM (MRCT STP)

国際共同臨床試験・短期研修プログラム 2020

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2020年1月18日~31日
pdf icon Booklet 2020
途上国における臨床研究専門家の人材開発に向けたモデル事業」

コンゴ民主共和国(2名)、インドネシア(3名)、フィリピン(3名)、タイ(3名)、ベトナム(2名)、日本(1名)の6カ国の研究機関や病院から派遣された研究者をお招きして、2020年1月18日から31日の14日間に国際共同臨床試験イマージョンプログラムが開催されました。このプログラムは、国際的なネットワークを強化し、5つの相手国および日本の臨床研究者の国際共同臨床試験の能力向上を目的としています。

前回と同じく、本セミナーでは医薬品医療機器総合機構(PMDA)をはじめとする規制当局、大阪大学などの教育機関、国立がんセンターや国立国際医療研究センター(NCGM)などの臨床機関、シオノギ製薬株式会社などの民間企業から、医薬品・医療機器の研究開発に携わる専門家の皆様から講義をして頂きました。又、国際協力機構(JICA)および日本臨床研究専門家協会(ACRP-J)の代表者にも講義をして頂きました。

講義に加えて、参加者は医学・薬学系イノベーションの活動を紹介する2つの博物館を見学しました。1つは 日本科学未来館の 「MIRAIKAN」 で、もう1つは第一三共メディスンミュージアムの 「KUSURI MUSEUM」 です。

 

国際共同臨床試験・短期研修プログラム 2019

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2019年1月16日~25日
pdf icon Booklet 2019
「アジア・アフリカ各国における臨床試験の課題解決に向けた医療イノベーションへの包括的な教育・将来の協力体制の構築に焦点を置いたプログラム」

コンゴ民主共和国、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムの5カ国から、10人の研究者をお招きして10日間のプログラムを2019年1月16日-25日に開催しました。 医薬品医療機器総合機構(PMDA)、第一三共株式会社、東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設(TWIns)、聖路加国際大学、国立がん研究センターを含むNCGM内外の専門家による講義に加え、医薬品や医療機器の研究開発のプロセスにかかわるすべてのステークホルダーの役割について学びました。

治験の実施における各国特有の課題について、オープンセミナーにおいて参加者よりプレゼンテーションを実施し、ネットワークを拡大するとともに関連情報を共有する場も設けました。

参加者のコメント
「トレーニングはとてもよく準備されていました。講義はテーマやスケジュールに沿って実施されており、講師の方々も適切でした。他の施設への訪問は刺激的でした。スタッフの方々はとても友好的で、よく参加者の面倒を見てくれました。素晴らしい経験をし、参加者は皆、このトレーニングから多くのことを学びました。」 
Dr. Mylene U. Cornel, St. Luke’s Medical Center, The Philippines 

SAKURA SCIENCE PLAN (SSP)

科学技術振興機構(JST)が推進する「さくらサイエンスプラン」は、共同研究国の研究者や専門家に日本の科学技術を体験していただく研修プログラムです。

SAKURA SCIENCE PLAN 2018

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2018年1月16日~24日

「感染症学の最新の知見と我が国の取組、およびグローバルな研究活動を通じた次世代医療の創造」

科学技術振興機構の支援により、2018年1月16日から24日、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムの4か国4機関より、医師、看護師、統計専門家を含む8名を招聘しました。各国における国際共同臨床研究の基盤を作るため、それぞれの国でリーダーとなり得る専門家を育成するトレーニングとしてプログラムをデザインしました。日本の医療や保健システムへの幅広い理解、国際共同臨床研究の必要性に焦点を絞り、NCGM内外の専門家による講義や施設訪問を実施しました。プログラム後半では、参加者は「アジアにおける感染症領域の臨床試験の必要性」について、参加者それぞれの意見を発表し、ディスカッションにおいては参加者がこのような臨床試験への参画やその際の課題について非常に興味を持ち、理解を深めたことが示されました。
 
参加者のコメント
「さくらサイエンスのプログラムでは研究や臨床試験に関する情報を提供して頂きました。他国からの参加者との関係づくりも進めることができました」

Dr. Atika Rahmawani, RSPI Prof. Sulianti Saroso Hospital, Indonesia

SAKURA SCIENCE PLAN 2016

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2016年11月22日~30日

「感染症学の最新の知見と我が国の取組、およびグローバルな研究活動を通じた次世代医療の創造について」
 
科学技術振興機構の支援により、2016年さくらサイエンスプランでは11月22日から30日、インドネシア・ベトナムの3つの医療機関より6名の医師を迎えました。本プログラムでは、医療イノベーションに関する活動を実施するためのシステムの構築に向け、信頼できるネットワークと協力体制の整備に焦点をあて、実施しました。様々な講義やディスカッションを通して、日本の保健医療システムと共に、数十年に渡るNCGMの国際医療協力への貢献と日本や外国における感染症対策での主導的な役割について紹介しました。NCGM内外の機関への施設訪問では、日本の研究開発活動に関する洞察を得る機会となりました。活発なディスカッションとアイディアや意見の交換を通して、協力体制やネットワークを構築するための施設間の関係の強化につなげることができました。

参加者のコメント
「(プログラムは)役に立つ、効果的なものでした。日本とベトナム双方の医療状況への理解を深め、将来の新しい協力体制を構築する機会として、このようなプログラムがさらに実施されることを期待します」
Dr. Ly Na Dau, Cho Ray Hospital, Vietnam