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NCGMとスリアンティ・サロソ感染症病院(インドネシア)、能力開発、共同臨床研究を通じた連携強化のための
新たな包括協定書(MOU)の締結及び署名式の開催

2024年2月27日

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
インドネシア共和国 国立感染症センター スリアンティ・サロソ感染症病院

 

東京/ジャカルタ発 - 2023年11月27日、国立国際医療研究センター (以下「NCGM」、所在地:東京都新宿区、理事長:國土典宏)とインドネシア共和国 国立感染症センター スリアンティ・サロソ病院(National Infectious Disease Center - Sulianti Saroso Hospital, Indonesia) (以下「スリアンティ・サロソ感染症病院」、所在地:インドネシア・ジャカルタ、病院長:アルビン・コサシ)は、能力開発及び共同臨床研究を通じた連携強化のための包括協定書(MOU)を締結し、スリアンティ・サロソ感染症病院にて署名式を行いました。NCGMは、2015年12月30日にスリアンティ・サロソ感染症病院とMOUを締結しており、この度、同病院とのMOUの延長希望を受け、新たなMOUを締結しました。署名式では、NCGMの國土典宏理事長の代理として杉浦瓦臨床研究センター長が出席しました。

今回締結されたMOUに基づき、今後は、NCGMとスリアンティ・サロソ感染症病院は、セミナーやフォーラムでの情報交換やリソースパーソンの派遣、研修プログラムによる能力開発に加え、平時における国際共同臨床研究の創出や将来の感染症急拡大等国際的な緊急事態において、日本及びアジアの医薬品開発を想定した協力体制を実現する共同臨床研究を通じた連携強化を行っていく予定です。

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NCGM(National Center for Global Health and Medicine:国立国際医療研究センター)について

NCGMは6つの国立高度専門医療研究センター(ナショナルセンター)のひとつであり、明治元年(1868年)に設置された兵隊仮病院にそのルーツを発し、平成27年(2015年)からは独立行政法人の一形態である国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)となり、平成30年(2018年)には創立150周年を迎えました。
NCGMは、センター病院、国府台病院(千葉県市川市)、研究所、臨床研究センター、国際医療協力局、国立看護大学校(東京都清瀬市)など多様な組織を有し、感染症・免疫疾患並びに糖尿病・代謝疾患等に関する研究や高度総合医療を提供するとともに、医療の分野における国際協力や医療従事者の人材育成を総合的に展開しています。

スリアンティ・サロソ感染症病院について

インドネシアのスリアンティ・サロソ感染症病院(Sulianti Saroso Infectious Diseases Hospital)は日本政府の支援により1992年に設立されたインドネシア保健省管轄の国立感染症センターです。https://rspisuliantisaroso.co.id/ 

約261床の病床を有し、陰圧隔離室を含む、国際標準のバイオセーフティとバイオセキュリティ原則を満たすインフラを備えており、COVID-19、結核、HIV/AIDSカウンセリング、肺疾患、整形外科、神経科、耳鼻咽喉科、医療リハビリテーションの拠点となっています。

インドネシア国内の感染症の対処と予防、アウトブレイク時の紹介病院として、これまでSARS、H5N1、MERS Co-V等の流行時には中心的な役割を果たしてきました。先般の新型コロナウィルス感染症パンデミックの発生時においても、患者を治療した最初の病院となりました。

 これまでの協働活動について

MOU締結以降

  • 平成28(2016)年度
    科学技術振興機構(JST)が推進する「さくらサイエンスプラン」にて、共同研究国の研究者や専門家に日本の科学技術を体験いただく研修に招聘(国際感染症センター、臨床研究センターインターナショナルトライアル部)
  • 平成29(2017)年度
    医療技術等国際展開推進事業での感染症対策及びトラベルクリニックに関する技術提供事業(国際医療協力局)
    第6回織田記念シンポジウムにて講演を依頼(臨床研究センター、国際感染症センター)
  • 平成30-31(2018-19)年度
    NCGM主催MRCTプログラムに招待(臨床研究センターインターナショナルトライアル部)
  • 平成31(2019)年度
    スリアンティ・サロソ感染症病院主催のScientific seminarに招待され講演(国際感染症センター、臨床研究センターインターナショナルトライアル部)
    第8回国際感染症フォーラムにて講演を依頼(臨床研究センターインターナショナルトライアル部)
  • 令和元-2(2019-2020)年年度
    薬剤耐性(AMR)に対するインドネシアの実情に則した院内感染対策(IPC)と抗菌薬適正使用プログラム(ASP)研修による人材育成事業など人事交流、研究活動を実施(国際感染症センター)

  

本件に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
企画戦略局 広報企画室
TEL:03-3202-7181(代表)
Email:press@hosp.ncgm.go.jp